ドルビーラボラトリーズ日本支社、アテネオリンピックの興奮を全世界に向けてサラウンド中継
2004年8月16日 東京発
ドルビーラボラトリーズインターナショナルサービスインク日本支社(本社:米国カリフォルニア州サンフランシスコ、日本における代表者:伏木 雅昭、以下ドルビー)は、アテネオリンピック放送機構(以下AOB)が、アテネオリンピックのサラウンド放送向けに、ドルビーのデジタルオーディオ用音声コーデック技術「ドルビーE」と「ドルビープロロジックII」を採用したことを発表します。
今回のアテネオリンピックにおいては、AOBが、ギリシア共和国の各競技会場で収録した競技の模様を、「ドルビーE」音声技術を使用して、世界中のデジタル放送サービス用に配信します。また通常のアナログ/ステレオ放送サービス用にも、ドルビーの技術である「ドルビープロロジックII」が採用されており、この「プロロジックII」で圧縮された音声がAOBより配信される予定です。日本においては、日本放送協会(所在地:東京都渋谷区、会長:海老沢 勝二、以下NHK)が、このアテネからの「ドルビーE」音声符号化信号を受信し、NHKデジタル総合テレビとBSデジタルハイビジョンの2つのデジタルチャンネルで、5.1chのサラウンド放送を提供します。
ドルビーはAOBによるオリンピックの高品質なサラウンド音声を世界に届けるため、ドルビーの専門スタッフをアテネに常駐させ、ドルビーの業務用機器である「DP571ドルビーEエンコーダー」と「DP572ドルビーEデコーダー」の操作をサポートしています。さらに、2チャンネル放送のために採用された「DP563ドルビープロロジックIIエンコーダー」と「DP564ドルビープロロジックIIデコーダー」、伝送の信頼性確保のための分析器(DM100)、ラウドネスメーター(LM100)を供給し技術協力しています。
今回の技術採用について、ドルビーラボラトリーズインターナショナルサービスインク日本支社 コンテンツ制作及びスタジオサポートグループリーダー 中山 尚幸は、次のように述べています。「ドルビーの技術によって、この素晴らしいスポーツの祭典を臨場感溢れる5.1chサウンドで日本全国に届けられることを大変嬉しく思います。これを機に、より多くの人がサラウンドの素晴らしさを知り、サラウンドのより一層の普及につながるよう望んでいます。」
ドルビーEとは?
ドルビーEは業務用デジタル音声圧縮方式で、音声制作のプロセスで使用されます。最大8チャンネルのデジタル音声を、PCM(※1) 2チャンネル分のAES/EBU(※2) 音声信号帯域に圧縮することができます。デジタルVTRへの記録や編集に適しており、最近ではサラウンド放送の中継用音声方式として活用されています。
※1 アナログ音声をパルス化してデジタル記録する方法。オーディオCDで使用されている。 ※2 業務用デジタルオーディオ信号伝送の統一規格
ドルビープロロジックIIとは?
ドルビープロロジックIIは2チャンネル音声を伝送・記録するメディアを用いて、5チャンネルサラウンドを再現するために音声をエンコード/デコードする技術です。記録された2チャンネル音声を、左右のチャンネルとセンター、サラウンドの左右のチャンネルを全帯域にわたって拡張し、再生します。現在までに、全世界で1500万台のプロロジックIIデコーダーが販売されています。
ドルビーラボラトリーズについて
ドルビーラボラトリーズ(NYSE:DLB)は最先端のエンターテイメント体験を実現する技術を提供する世界的リーダーです。1965年の設立以来、ドルビーは高品質オーディオとサラウンド音声を確立し、映画、ホームエンターテイメント、モバイルの各分野においてより豊かなエンターテイメント体験を提供してきました。ドルビーラボラトリーズまたはドルビーの技術に関する詳細はこちらをご参照ください