複数の音声フォーマットのデコード処理に対する課題に対処
TVやセットトップボックスが多目的デジタルメディアプラットフォームへと進化するに伴い、製造の課題に直面することになります。今日のコンテンツはさまざまなソースから取得されているため、さまざまなオーディオコーデックが必要となります。しかし、コンシューマーは従来型放送またはインターネットやPCのストリーミングを見ている場合も、USBキーやゲーム機器、モバイル機器のコンテンツを見ている場合も関係なく、シームレスな体験を期待します。
ドルビーマルチストリームデコーダーMS11およびMS12は、最適なソリューションを提供します。包括的かつコスト効率の高いこれらのデコーダーを利用すると、複数の音声技術をレシーバーに統合する複雑性を軽減できます。
さらに、ドルビーMS11およびMS12はプログラム間やソース間で一貫したボリュームレベルを提供しているため、リスニングをより楽しむことができます。ドルビーメタデータにはdialnormパラメーターが含まれていますが、多くのソースにそれは含まれていないため、ラウドネスレベルが大きく異なる場合があります。ドルビーの音量均等化技術は、お客様に引き続き満足していただくソリューションをお届けします。
ドルビーAC-4をサポートするため、MS12は次世代のオーディオ体験にも道を開きます。米国におけるATSC 3.0など、将来の開発にも備えることができます。
MS12のもう1つの重要な機能は、Netflixの高度なオーディオ使用例のネイティブサポートです。NetflixのパートナーはNetflix Ready Device Platform SDKで詳細な情報を入手できます。
広範なポストプロセス処理機能
ドルビーMS11(Dolby MS11)は、デコードビットストリームへのフルアクセスを含めることで、さまざまなポストプロセス処理を行う機会を広げています。音量均等化をデコードされた5.1ドルビーデジタルプラス(Dolby Digital Plus)の入力ストリームに適用し、ドルビーデジタル(Dolby Digital)にそのストリームを再エンコードしてホームシアターに出力できます。
ドルビーMS12は、ポストプロセス処理機能をさらに拡大します。インテリジェントなラウドネスにより、ITU-R相対およびスピーチゲーティングのラウドネス管理、および自動ラウドネス管理のための規制情報を提供します。TVレシーバーには、ドルビーMS12は、拡張低域レスポンス、最適なパフォーマンスのためのスピーカーチューニング、バーチャルサラウンドサウンドなどを提供し、小型のビルトインのTVスピーカーのサウンドを改善します。
ドルビーMS12のその他の新機能には、ドルビーアトモス拡張を使ったドルビーデジタルプラス信号の自動パススルー、視聴者がすべてのことばをはっきり聞き取れるスピーチゲーティングダイアログ拡張、などがあります。
高いコスト効率
ドルビーMS11およびMS12には、搭載されているドルビー技術のライセンスが含まれます。これらのライセンスの全体的なコストは、既存のドルビーデジタルプラス、ドルビーデジタル、トランスコーダーオプションの個別のライセンスよりも低くなります。
汎用機能により、ドルビーMS11およびMS12では製品開発やテストも簡素化されています。ドルビーは、インプリメンテーションを簡単にするために必要なすべての成果物、テスト、および技術サポートを提供いたします。