ドルビーMS11マルチストリームデコーダー
ドルビーMS11マルチストリームデコーダーは、ドルビーデジタルプラス、ドルビーパルス、ドルビーデジタル、HE AAC、およびAACを含む放送用音声フォーマットをすべてデコード可能な、テレビおよびセットトップボックス製品向けのユニバーサルデコーダーソリューションです。番組間やソース間の音量レベルを一定に保つラウドネスソリューション、ドルビーボリュームとも容易に組み合わせ可能な設計となっています。
包括的かつ強力
テレビやセットトップボックスは、リビングルームのデジタルメディアプラットフォームへと急速に進化しています。従来の地上波放送やケーブルテレビといったソースに加えて、インターネット経由で配信されるコンテンツ、USBなどのストレージデバイス、PC、ゲーム機、モバイル機器からのコンテンツもテレビやセットトップボックスを介して再生可能になりつつあります。これら異なるコンテンツには多様な音声コーデックが使用されており、セットメーカーやチップメーカーに難題をもたらしています。
ドルビーMS11マルチストリームデコーダーは、包括的でコストパフォーマンスの高いソリューションを提供します。
全世界または特定地域の放送規格への対応に必要な、すべての音声フォーマット(ドルビーデジタルプラス、ドルビーパルス、ドルビーデジタル、HE AAC、およびAAC)をデコード可能です。
ドルビーデジタルプラス、ドルビーパルス、およびドルビーデジタルでのドルビーメタデータを完全にサポートし、一貫した再生品質の保持を可能にします。
主音声を直接、HDMI®インターフェースからパススルー出力できます。
ドルビーMS11はマルチチャンネル入力をデコードして2チャンネルダウンミックスを出力することも可能です。ステレオやモノラルで視聴する消費者は、自分の再生環境に適した音声を楽しむことができます。また、互換性を確保するために、ドルビーMS11はあらゆる入力音声フォーマットを、ドルビーデジタルビットストリーム出力(最大5.1チャンネル)に変換可能です。
オーディオポストプロセス機能
ドルビーMS11を使用すると、デコード後のPCM音声信号に対して様々なポストプロセス機能を適用できます。主な使用例の1つとして、デコードされた5.1チャンネルドルビーデジタルプラス音声にドルビーボリュームを適用し、その音声をドルビーデジタルに再エンコードしてホームシアターに出力するケースが挙げられます。
適用可能なその他のポストプロセス機能としては、バーチャルサラウンド機能、カスタムイコライゼーションなどがあります。さらに、ドルビーMS11はASFコンテナとMP4コンテナのファイル再生をサポートしています。
シングルパッケージのソリューション
ドルビーMS11は、ICメーカーおよび民生用放送受信機メーカー向けにユニバーサルデコーダーソリューションを提供し、複数の音声デコーダーを実装する際の手間とコストを軽減するとともに、製品の開発とテストも容易にします。
他にも、以下のようなメリットがあります。
ドルビーMS11を使用すると、従来のドルビーデジタルプラス、ドルビーパルス、ドルビーデジタル、およびドルビーデジタルコンパチブル出力の各技術のライセンスを個別に取得する場合と比べて、全体のコストを抑えられます。
音声解説サービスは、デコーダーを2つ同時に使用して受信機側でミックスする方式で伝送できるため、放送事業者はミックスを1種類だけ伝送すれば済みます。
サラウンド音声放送の場合、ステレオダウンミックスが受信機側で自動的に作成されるため、放送事業者はステレオミックスを別途制作する必要がありません。
ドルビーメタデータをサポートしているため、コンテンツ制作から家庭での再生に至るまで一貫した再生品質の保持が可能です。
ドルビーマルチストリームデコーダー技術文書