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    • ドルビーラボラトリーズ 創業者・名誉会長レイ・ドルビー博士が死去(享年80歳)

      時代の先駆者であり、サウンド体験に革命をもたらした発明家

      2013年9月12日サンフランシスコ発

      ※当リリースは抄訳版です。実際のリリースは英文をご覧下さい。

      ドルビーラボラトリーズ(以下ドルビー)は本日、画期的な音響技術を開発したことで全世界に知られるアメリカの発明家、レイ・ドルビー博士がサンフランシスコの自宅で死去したことを発表しました(享年80歳)。ドルビー博士は近年、アルツハイマー病の闘病生活を送っており、今年7月には急性白血病と診断されていました。

      ドルビー博士は1965年にドルビーラボラトリーズを設立。エンタテインメントやコミュニケーションをより魅力的なものにすべく、同社で科学者やエンジニアとともに視聴覚の研究を重ねました。ノイズリダクション、サラウンドサウンドにおけるドルビー博士の先駆的研究は、多くの最先端技術の基盤となり、米国における博士の特許は50件以上にのぼります。

      ドルビーラボラトリーズのプレジデント兼CEO、ケビン・イェーマンは以下のように述べています。「今日、私たちは、友人であり、師であり、真の意味での先駆者を喪いました。レイ・ドルビーの創業理念は、革新による価値の創造でした。人々に投資し、成功のためのツールを与えれば、彼らが偉大なものを創り上げるという情熱的な信念を持っていました。彼の理念は、私たちすべてにとって、インスピレーションとモチベーションの源であり続けるでしょう。」

      ドルビー博士の子息であり、ドルビーラボラトリーズの取締役会メンバーであるデビッド・ドルビー氏は以下のように述べています。「父は思慮深く、忍耐強く、愛情にあふれた人で、ビジネス、慈善活動において、そして夫として父親として、常に正しいことをしようと決意していました。私たち家族は、父の功績とリーダーシップをとても誇りに思います。父の死はとても惜しまれることでしょうが、父の遺した革新の伝説は生き続けるでしょう。」

      飽くことのない好奇心で知られるドルビー博士の成功は、博士自身の向学心と彼を支えた両親の存在に基づきます。博士は、地元のサンフランシスコの高校に在学中、アンペックス社(Ampex Corporation)でアルバイトを始め、スタンフォード大学在籍中は、同社の世界初の実用ビデオテープ・レコーダーの開発で電子機器のチーフ・デザイナーを務めました。現在、ドルビーラボラトリーズの技術は、レコーディング・アーティストと映画製作者の創造的プロセスに不可欠です。彼らのビジョンに命を吹き込むために、彼らはドルビーのツールを使い続けています。

      ドルビー博士の子息であり、映画製作者 兼 小説家であるトム・ドルビー氏は以下のように述べています。「父は根っからのエンジニアでしたが、テクノロジーにおける父の功績は音楽と芸術への愛から生まれたものです。彼の芸術的プロセスへの理解が、録画と録音における父のすべての仕事に反映されています。」

      ドルビーラボラトリーズは設立以来48年間にわたってエンタテインメント体験を映画館からリビング・ルームへ、さらにモバイルへと広げました。ドルビーの技術で制作された数万本の映画と、ドルビーの技術が搭載された数十億の製品と端末が、世界中の映画館、家庭、そしてユーザーにもたらされています。ドルビーラボラトリーズはその画期的な功績により、アカデミー賞を10回、エミー賞を13回授与されています。

      ドルビー博士に授与された主な賞と称号は次のとおりです。

      • アメリカ国家技術賞(クリントン元大統領 1997年)
      • 大英勲章第4位(O.B.E.)(エリザベス2世 1987年)
      • 名誉理学博士号(ケンブリッジ大学 1997年)
      • 名誉博士号(ヨーク大学 1999年)

      映像、音楽業界関連の賞は次のとおりです。

      • オスカー像(映画芸術科学アカデミー 1989年)
      • Oscar Class II(盾)(映画芸術科学アカデミー 1979年)
      • Ampex®ビデオテープ・レコーダーの発明や、Dolby Laboratoriesでの功績などに対して、米国テレビ芸術科学アカデミーからエミー賞を数回受賞(1989年 2005年)
      • グラミー賞(全米レコード芸術科学アカデミー 1995年)
      • ベルリン国際映画祭 ベルリナーレ・カメラ賞(2012年)
      • San Francisco Film Society George Gund III賞(2013年)

        次の専門機関からメダルも授与されています。

      • オーディオ技術学会(AES)銀メダル(1971)、金メダル(1992)
      • 米国電気電子学会(IEEE)エジソンメダル(2010)

      過去にマーシャル奨学金を受けていたドルビー博士は、2003年にジョージC.マーシャル賞も受賞しています。さらに、2004年には米国の発明家殿堂、英国の王立エンジニア・アカデミーに選出されました。

      2012年、ハリウッドの象徴的ランドマークであるアカデミー賞授賞式の会場の名称が「ドルビー・シアター」に変更され、授賞式後に催事が開かれる会場の名称は、ドルビー博士に敬意を表して「レイ・ドルビー・ボールルーム」に変更されました。

      ドルビー博士と妻のダグマーは慈善活動に積極的で、多数の活動テーマや団体を支援してきました。近年では、科学、研究、患者ケアのための施設としてサンフランシスコ大学のステム・セル・センターにRay and Dagmar Dolby Regeneration Medicine Buildingが、カリフォルニア・パシフィック・メディカル・センターにBrain Health Centerが2人の支援を受けて建設されました。

      ドルビー博士に47年間連れ添ったダグマー・ドルビーは以下のように述べています。「レイは、寛大で我慢強く、知性に正直で公平でした。好奇心を失わず、恐れを知らず、とても頑固な人でした。インドからの陸路での移動でも、彼の飛行機で大西洋を渡るときも、国立公園を大型バスで巡るときも、彼は家族にエキサイティングな体験をくれただけでなく、息子たちにとっての最高のお手本でもありました。」

      レイ・ドルビー経歴

      レイ・ドルビーは1933年、米国オレゴン州ポートランドで生まれました。その後、家族はサンフランシスコに居を構えます。1949年から1952年までアンペックス社(Ampex Corporation)に勤務し、さまざまなオーディオ機器の開発プロジェクトに携わり、同社で、アンペックスビデオテープレコーダーシステムの電子機器の開発を担当していました。1957年にスタンフォード大学で学士号を取得しています。マーシャル奨学金および米国国立科学財団の大学院生フェローシップを受けるとすぐに、英国のケンブリッジ大学でさらなる研究を行うためにアンペックス社を離れました。ドルビー博士は、1960年に米国人として初めてペンブルック・カレッジのフェローに選出されました。1961年にケンブリッジ大学で物理学の博士号を取得し、後年は名誉フェローに選ばれています(1983年)。ケンブリッジ時代の1962年、夏期講座に参加していた妻ダグマーと出会います。ケンブリッジ時代の終わりの数年間には、英国原子力公社のコンサルタントを務めました。

      1963年にインドでの国連のアドバイザーに任命され、2年の任期を終えた後、1965年に英国に戻り、ロンドンにドルビーラボラトリーズを設立しました。その後、1976年にサンフランシスコに移り、オフィス、研究所、製造工場をサンフランシスコで開設しました。

      ドルビー博士の家族には、妻ダグマー、息子のトムとデイビッド、2人の配偶者であるアンドリューとナターシャ、それに4人の孫がいます。

      家族は、献花の代わりにAlzheimer's Association(1060 La Avenida Street, Mountain View, CA 94043)またはBrain Health Center(c/o CPMC Foundation,45 Castro Street, San Francisco, CA 94117)への寄付を希望しています。

      こちらのリンク先では、次の資料をダウンロードできます。

      • レイ・ドルビーの発言、レイ・ドルビーに関する発言
      • スチール写真
      • ビデオ

      ドルビーラボラトリーズについて

      ドルビーラボラトリーズ(NYSE:DLB)は最先端のエンタテインメント体験を実現する技術を提供する世界的リーダーです。1965年の設立以来、ドルビーは高品質オーディオとサラウンド音声を確立し、映画、ホームエンタテインメント、モバイルの各分野においてより豊かなエンタテインメント体験を提供してきました。ドルビーラボラトリーズまたはドルビーの技術に関する詳細はこちらをご参照ください。

      ※Dolby、ドルビー及びダブルD記号はドルビーラボラトリーズの登録商標です。その他の商標はそれぞれの合法的権利保有者の所有物です。

      ※その他の社名、製品名などは、一般に各社の商標または登録商標です。

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