• ドルビープログラムオプティマイザーVM600

    仮想作業空間にシフトしつつある放送業務用に、ドルビーはVM600ソフトウェアプラットフォームを開発しました。これは当社の革新的なDP600ハードウェアの機能を基に構築されています。これによって、ラウドネス補正、オーディオ変換、およびアップミキシングに対するファイルベースのワークフローソリューションを手に入れることができます。

    画像キャプチャ: ドルビーVM600は、最大16件の作業命令を同時に処理することができます。

    ワークフローオートメーション

    多機能のDP600およびDP600-Cハードウェアプラットフォームのソフトウェアに対応するドルビー®プログラムオプティマイザーVM600は、放送ワークフローを簡略化および自動化できます。特に、ケーブルテレビ、衛星放送、IPTV、地上デジタルテレビ、OTT、ラジオ、およびポストプロダクション施設に合わせて設計されています。

    ラウドネス規制の遵守

    ユーザーの懸念に応えて、多くの国では放送用ラウドネスを法律で規制しています。ドルビーVM600は、CALMおよびEBUのラウドネス規制を遵守できるように、簡単で効率性が高く拡張性のある方法を提供します。

    包括的な処理機能

    ドルビーVM600では、お客様独自の仮想インフラストラクチャやストレージシステムを使って、多くの一般的なファイルフォーマット同士やメディアコンテナー内で、音声のエンコード、デコード、変換、またはコード変換を行うことができます。また、メタデータを保持してタンデムコーディング処理の損失を最小限に抑える、高品質でシングルステップのドルビーデジタルからドルビーデジタルプラス™へのトランスコーダーも含まれます。

    ドルビーラウドネスソリューション

    ドルビーは、ラウドネスの問題に関する研究の最前線に立っており、これらの問題を解決するための革新的なソリューションを開発しています。 当社のソリューションが連携することで、視聴者体験の品質を可能な限り高めることができます。

    機能

    • 音声のエンコード処理/デコード処理およびトランスコード処理

      オーディオメタデータを維持しながら、すべてのドルビー音声フォーマット(ドルビーデジタルプラス、ドルビーデジタル、ドルビーE)とPCM、MPEG-1 LII、AAC(アドバンストオーディオコーティング)、およびHE AAC v2間のリアルタイムより高速なファイルベースのエンコード処理、デコード処理、変換を実現します。

    • 自動ラウドネス解析および補正

      メディアを1つずつ手動で検証および補正しなくても、一貫性があり、信頼性が高く、高品質の体験を提供します。仮想フォームファクターにより、ジョブをDP600に比べて最大で12倍高速で処理できるようにします。

    • 特許取得済みのダイアログインテリジェンスアルゴリズム

      効果的なスピーチベースのラウドネス正規化を行い、デコード処理および再エンコード処理を行わなくても、メディアファイル内のdialnorm値を自動的に設定または修正できます。

    • 自動ファイル変換およびトランスコード処理

      次世代フォーマットにアーカイブの変換を効率化しました。品質の高いシングルステップのドルビーデジタルからドルビーデジタルプラスへのトランスコーダーによってメタデータが保持され、トランスコード処理の損失が排除されます。

    • インテリジェントアップミキシング機能

      ステレオ5.1アルゴリズムによって従来の2チャンネルコンテンツが強化され、より広く自然に響くスイートスポットが作成されるとともに、これに続くダウンミックスのアーティファクトが確実に排除されます。

    • ホットフォルダモード

      既存のワークフローへの組み込みを簡素化します。特定のプロファイルを選択すると、ホットフォルダに移動したすべてのメディアファイルが自動的にそのプロファイルに合わせて処理され、ユーザーが定義したフォルダに供給されます。

    • 2つの構成

      ドルビーVM600はワークフロー必要条件に応じて2つのバージョンで利用可能です。1つは同時に8件の作業命令を実行でき、もう1つは16件の作業命令を実行できます。

    仕様

    サポートされるメディアファイルフォーマット

    • GXF(SMPTE 360M)、最多で5つのファイルに及ぶシングルプログラムを含む
    • SMPTE 390M(OP-Atom)に準拠したMXFオペレーションパターン
    • SMPTE 378M(OP-1a)
    • SMPTE 391M(内部エッセンスファイルフォーマットのOP-1bのみ)
    • SMPTE 379M(GC)に準拠したMXFコンテナー(エッセンス)サポート
    • SMPTE 381M(GC-MPEG)
    • SMPTE 383M(GC-DV、DVで交互配置されているオーディオエッセンスのサポートを除く)
    • SMPTE 382M(GSC-AESBWF)
    • SMPTE 386M(D-10オーディオを含むIMX)
    • MPEG-2プログラムストリーム
    • MPEG-2シングルプログラムトランスポートストリーム(複数のオーディオエッセンをサポート)
    • MP4ファイルフォーマット

    サポートされるメディアサーバープラットフォーム

    Omneon® MediaDeck™、Harmonic® Spectrum™、Grass Valley® K2

    サポートされるリニア音声の種類

    • WAV(ドルビーオーディオメタデータWAVチャンクを含むまたは含まない複数のモノ、ブロードキャスト、およびマルチチャンネルWAVファイルなど、相互配置またはディスクリート)
    • AIFF、相互配置またはディスクリートファイルのマルチチャンネルを含む
    • 16ビット、20ビット、および24ビットPCM(前述のメディアファイルフォーマット内)

    サポートされるコード化音声の種類


    ドルビーデジタルプラス(E-AC-3)、ドルビーデジタル(AC-3)、ドルビーE、HE AAC(ドルビーメタデータ対応)、AAC、MPEG-1 LII

    サポートされるその他の処理エンジン


    • ドルビープロロジックIIエンコード処理

    • 専用2チャンネルと5.1チャンネル間のアップミキシング

    ラウドネス予測/修正アルゴリズム

    • ダイアログインテリジェンス™(特許取得済み)
    • 独自の符号化オーディオラウドネス補正アルゴリズム(特許取得済み)
    • ITU-R BS.1770-1、ITU-R BS.1770-2、ITU-R BS.1770-3
    • EBU R128オーディオラウドネス測定
    • ラウドネスのロギング: ショートターム、ロングターム、サンプルピーク、トゥルーピーク、ダイアログレベル、統合(非ダイアログ)レベル 

    システムの必要条件

    ドルビーVM600は仮想マシン環境で使用します。VMware® vCenter 5.1のクラスタ化されたサーバーか、VMware Workstation™ 10.0アプリケーションがインストールされたスタンドアロンの仮想マシンで展開できます。

    次のサーバーとストレージの構成はあくまでもサンプルとして提供されています。必要条件はワークフローの必要条件に応じて大きく異なるため、ご購入前にドルビーの営業担当者およびサポートに問い合わせることを強くお勧めします。

    構成の例1 – 長いフォームのコンテンツ

    CPU: Dell™ R720 Dual Intel® Xeon® E5-2680 2.70 GHz*
    RAM: 最小16 GB、32 GB以上を推奨
    ストレージ: Hitachi® Unified Storage 130またはEMC® VNX5500™

    構成の例2 – 短いフォームのコンテンツ

    CPU: Dell R720 Dual Intel Xeon E5-2609、2.4 GHz*
    RAM: 最小8 GB RAM、16 GB以上を推奨
    ストレージ: 内蔵RAIDまたはSSD

    *必要なコア数は、実行しようとする同時作業命令の数によって異なります。VM600は2つの構成でご購入いただけます(8件または16件の同時作業命令)。処理プロファイルに応じて、作業命令1件に対して1~3つの物理コアまたは仮想コアを割り当てる必要が生じる場合があります。

    ストレージ

    次のように、ドルビーVM600のインストールプロセス時に、複数のハードドライブを仮想マシンに合わせてプロビジョニングできます。

    • 1台目のドライブ: システムとデータベースのパーティション(さらに、その他のドライブが存在しない場合はスクラッチ領域)。 
    • 2台目のドライブ: 作業命令用のスクラッチ領域(2台のドライブのみがプロビジョニングされている場合は、すべての作業命令に使用されます)。 
    • 2台目以降のドライブ: 個々の作業命令用のスクラッチ領域 

    ストレージ設定の例:

    VMwareファイルシステム5を実行している場合は、2 TBを超える容量のディスクをプロビジョニングできます。次を検討してください。

    • 500 GBシステムドライブ1台

    • 8 TBまたは16 TBスクラッチドライブ1台(ライセンスが許容する範囲による) 

    2 TBを超えるディスクのプロビジョニングが実行できない場合は、次を提案します。

    • 500 GBシステムドライブ1台

    • 追加ドライブ8台または16台、各1 TB 

    ネットワークでの保管が可能な短いコンテンツ:

    • 500 GBシステムドライブ1台 
    • 2 TBスクラッチドライブ1台


    ローカルなRAID配列が可能な短いコンテンツ:

    • 500 GBシステムドライブ1台 
    • 2 TBスクラッチドライブ1台

    ライセンスサーバーシステムの必要条件

    コピー防止のため、ドルビーVM600ライセンスサーバーは個別のPCでWindows® 7またはWindows Server® 2008(32または64ビット)を実行する必要があります。同じ施設で使用している複数のVM600はすべて1つのライセンスサーバーに接続できます。

    ファイルシステムプロトコル


    FTP、SAMBA/CIFS、およびSFTP

    サードパーティAPI


    HTTP経由で簡易オブジェクトアクセスプロトコル(SOAP)を利用するウェブサービスとして提供

    ドルビーVM600のドキュメント

    テクニカルペーパー